ダブルスの試合で、前衛のポジションに立つことが”怖い”と思うことはありますか?前衛のポジションは相手に近いですから、打つタイミングも、判断も、スピード感が求められることが多いですよね。もちろん、「ぶつけられた(泣)」という経験がある方もいるでしょう。でも、一番怖いのは、後衛が作ってくれたチャンスボールを決めることができない怖さではないでしょうか。目の前にポーンと上がったチャンスボールをポンと決めるだけでいいのにミスしてしまう怖さ。その払拭方法について、考えていきます。
なぜ、怖い?
女子ダブルスはといいますか、女子ダブルスに限らず、テニスは、ミスが多い方が負けます。ポイントの70%がミスによって左右しているとの資料もあります。その中でも特に女子ダブルスは、ミスが少ない方が勝つと言えます。そういった状況の中で、前衛は、チャンスボールを決めるという重責を担います。後衛が体力を削ってラリーをした末に来たチャンスです。プレッシャーがかからない訳がありません。過去にミスをしてチャンスボールを失敗して、ペアから複雑な表情をされたことがあるかもしれません。
「怖い」ことを理解する
チャンスボールは、一般に、「ゆっくりとした山なりのボール」をイメージすると思います。こういったボールは、打つまでに時間があるので、いろいろ考える”間”があります。これが怖さを増幅させているのです。また、この”間”に、過去のミスした記憶が走馬灯のように脳裏をよぎっていることもあるでしょう。前衛のポジションは比較的チャンスボールが多くきます。ですから、こういった記憶が、みなさんに怖さを与えているのです。でも、チャンスボールは「決めたいボール」ではあるけれど、「簡単なボール」ではないと考えるべきです。簡単ではないのに、決めたい気持ちが大きいとしたら、これほど難しいボールはありません。理解した上で、次のステップに進みましょう。
怖さを薄める努力をしてみよう
決めない選択肢を持ってもいい、と考える
「ミスが少ない方が勝つ」のですから、無理をして、きわどいところへ強いボールを打ったりせず、相手の後衛に戻す選択をしてもいい、むしろそうした方がいいケースも多々あります。その場面、場面で、ご自分のストレスが少ない方を選択できるようになりましょう。
後衛とのギャップを埋める
「後衛が決めてほしいと思っている」と、思い過ぎないことも大切です。「狙い過ぎないでいくね」「怖いなと思ったら、一旦後衛に戻すね」など、意識の共有をしておけば、安心してプレーできます。
今日からできる前衛マインド強化術
後衛のラリーに常に参加している
後衛同士のラリー中に、実際には自分が打っていなくてもどれだけ自分が打っているような感覚でいられるか、が大切なポイントです。ペアの打球音、足音をよく聞いて、ボールを打っていなくてもラリーに参加している前衛でいましょう。
「怖い」と感じたら、距離を取る
「怖い」と思いながら、ネットにべた詰めしていても、いいプレーはできません。通常のポジションに着いて「怖いな」と感じた時は、サーブが始まる前に半歩ほど下がってみましょう。ただし、下がったことが相手にわからないように、すり足でじりじりっと下がるところがポイントです。ほっとできる場所からスタートできれば、必ず動きはよくなります。
よくある質問
Q.センターをよく抜かれます
前衛が下がる時に、センターよりに下がっていないとセンターが空きます。「私はいないことに…」のような心持の前衛は、隅に下がりがちです。ご自分のポジションを確認してみてください。
Q.下がるなと言われます
相手が打つ時に動いていると、自分のところに来たボールを返球することができません。相手が打つ時に様子を見ることができれば、返球できる可能性が上がります。ただ、「怖い」と思っている時は、どんなポジションにいても、思ったようなプレーはできませんので、「怖いから下がる」と理由を話して下がりましょう。
まとめ
ポイント3つ
1.ミスしない方を選ぶ
2.後衛と意識合わせをしておく
3.間を取る
怖いこと思うことはできません。防衛本能があるからです。それは、あなたが弱い訳ではなく、人としてのしくみのせいです。それを理解して、その反応が出ていることも楽しみながら、一緒に近道を進んでいきましょう!

コメント