「リターンサイド」の理解を深めて、誰とでも組める人になろう!

ペアとのコミュニケーション

リターンのサイドを聞かれた時、「フォアサイド」「バックサイド」どちらを選んでいますか?もちろん得意なサイドがあることはよいことです。また、ペアが決まっていて、入るサイドが決まっている方もいるでしょう。でも、です。片方のサイドばかりに入っていると、逆サイドの理解が深まらない場合があります。では、各サイドの特徴について考えていきましょう!

「専門職」の誤解

「フォアサイドはのびのびと!」「バックサイドは確実に!」あるフォアサイド職人のご意見です。バックサイド専門の方からは「フォアサイドが固く」「攻めのバックサイド」と聞きました。全く逆のご意見ですね。ゲームには流れがありますから、これがぴったり当てはまる場面もあるでしょう。でも、常にこの考えにとらわれていては、ペアと相容れなくなってしまうことも多々ありそうです。

各サイドのポイントの動き

ゲーム内でのポイントの動きを考えてみましょう。

(大人女子ダブルスはノーアドバンテージのゲームが多いので、デュース・アドバンテージの部分は省いています)

このポイントの推移をしっかり頭に入れておくことが、各サイドの理解に繋がります。

フォアサイド

  • 「0-0、15-15、30-30」→並んだスコア
  • 「30-0 or 0-30、40-15 or 15-40」→2ポイント離れたポイント
  • ゲームポイントは「40-15 or 15-40」1回のみ

バックサイド

  • 「15-0 or 0-15、30-15 or 15-30、40-30 or 30-40」→必ず1ポイントリードorビハインド
  • ゲームポイントは「40-0 or 0-40、40-30 or 30-40」2回あります。

実感を伴った、共感を持ち、育てる

練習会等でどちらのサイドに入ってもいい機会があったら、ぜひ1度は、通常と違うサイドに入ってみてください。

逆のサイドに入ると、コートの見え方が違います。それがサービスのコースや、ボール回しの大きなヒントになります。相手にとってどのコースが取りにくく、どんなふうに前衛が見えているのかを実感しましょう。

その経験が、ペアのミスに対して発する言葉に活きてきます。際どい訳ではないサービスが、フォアとバックの判断を鈍らせていることや、相手のポーチの積極性がサイドによってずいぶん差があることなど。実感が伴えば、不用意な発言も減り、前向きな提案ができることも増えるでしょう。

得意なショットのみで、ゲーム構成希望のケース

リターンの精度でサイドを選んでいるケース

  「サービスリターンが返せないのでは、ゲームにならない」と言われた経験があり、とにかく、リターンを返さねば、と考えている方。こういった方は、まずサイドを譲りません。少しでも自信のあるショット、コースのあるサイドを選んでいるからです。実は、「リターンをクロスに、相手前衛のポーチにかからずに返球する」ことにもこだわりがある場合があります。リターンの種類(ストレートロブや、クロスロブ、センター、状況によってはストレートなど)に、幅を持つことも、どちらのサイドにも入れるようになるキーポイントです。

「回り込む」と言う選択肢

 例えば、「フォアハンドストロークが得意で、バックハンドストロークが苦手だからフォアサイドにしか入れない」と考えている方がいるとします。ダブルスでの後衛は、おおよそ半面を守る訳ですから、全て得意なショットのみで返球する、「回り込む」ことも不可能ではありません。そういった意味では、フォアハンド好きがバックサイドに入っても、フォアハンドのみでゲーム構成することもその気になればできます。バックハンドストロークが苦手で、ずっとフォアサイドに入っていたプレーヤーが、バックサイドに入って、回り込んでフォアハンドを打った時に、「ああ、フォアの逆クロスの方が得意だった!」と気付いたと聞いたことがあります。もちろん、どうしても運動量は上がりますので、体力に自信があるという前提は必要になりますが。

逆サイドにトライする際の心構え

ミスも込みで練習する

通常、立っていないサイドに立つと、もちろんミスが出ることも増えるでしょう。でも、それさえも学びです。「こういうミスが出やすいんだな」と実感を得ることが大切です。

積極的に前衛でも動いてみる

いつもと違うので、タイミングも取りにくく、動きにくい前提で、積極的に動いてみましょう。動いてみることで、そのサイドの特徴を多少なりともつかむことができます。

よくある質問

Q.リターンがポーチに捕まりやすいです。解決策はありますか?

クロスではなく、ストレートを抜く、ストレートロブを打つ、など、コースを変える選択肢もあります。例え、前衛を抜くことができなかったとしても「ストレートにも打ってくる」と記憶に残すことができれば、相手前衛は動きにくくなります。また、コースを変えずに、ボールの高さをコントロールするのもオススメです。もちろん、ロブにして相手を大きく越えていくのもアリですが、とりあえずポーチされない高さ、触られたとしても、一発でノータッチエースを食らわないネットから2m上空あたりを通すボールを使ってみましょう。高さを出す際には、「ボールの弾道の頂点をどのあたりに設定するか」というイメージが大切です。

Q.どうしてもリターンサイドが譲れない場合はどうすればいいですか?

  リターンのサイドは、1セットごとに交代することができます。もし、出場する大会が3セットマッチの場合、1セット終了後、リターンのサイドを交代して、セカンドセットに入ることができます。ファイナルセットも同様です(10ポイントタイブレークでも可能です)。とうしても譲れない場合、3セットマッチに限りますが、途中で交代しながら戦うことも可能ですよ。

まとめ

今回のポイント3点

  1. フォアサイド・バックサイドに固定観念を持ちすぎないことが大切
  2. 両サイドを経験すると、ペアへの理解と戦術理解が深まる
  3. 得意サイドにこだわりすぎず、挑戦することで対応力が上がる

サイドごとに役割が決まっているわけではなく、スコア状況や流れによって求められるプレーは変化していくものです。両サイドを日ごろから経験しておけば、コートの見え方や相手の狙いを実感でき、配球や声かけが大きく変わります。ミスも学びとして受け入れ、どちらのサイドでもプレーする経験は「誰とでも組める力」につながり、プレーの幅を広げる近道になります!

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